見れば橋本さんは、スプーンですくったオムライスを大きな口でぱくりと一口食べて、嬉しそうに顔をほころばせる。 「っ〜……おいしいー!」 「ならよかった」 「本当においしいです!卵はふんわりしてるし、中のチキンライスは甘くてパラパラしてて……最高です!天才ですね!!」 「……褒めすぎだろ」 「事実ですもん!」 いつもの仕事中の顔とはまた違う、子供のような幸せそうな顔に思わず恥ずかしくなってしまう。 そしてあっという間にパクパクと食べ終えると、ハルが用意した冷たい柚子ティーを飲み干した。