十数分後、スタッフルームにて休んでいた彼女の目の前に置かれたのは、皿に盛られたオムライス。 「ほらよ」 「い、いいんですか……?」 「あぁ。俺の奢りだ、食え」 「……いただきます、」 彼女は手を合わせ、スプーン片手に食事を始める。 ……にしても。 顔色が悪いうえにしゃがみ込むほど具合が悪いと思いきや、まさか原因が空腹だったとは。 どれだけまともに食ってなかったんだよ……! そう思いながら彼女の向かいに座る。