それから数日後の、いつも通りの昼過ぎ頃。 「こんにちはー、クール便ですー……」 「はいよー……、!」 いつものようにガチャッと開いた裏口のドアに目を向けると、そこには真っ青な顔で段ボール箱を持つ橋本さんの姿があった。 「どっ……どうした!?」 「え?何がですか……?」 「何がって、顔!真っ青じゃねーか!」 「あ……大丈夫ですよ、いつも通りです〜」 あはは、と笑ってみせるものの、その表情さえ覇気はない。