「で、でも……」



見つめた目からは本気が伝わり、その言葉に気持ちが揺らぎそうになる。

だけど、街を歩いても、ゲームをしても、手をつないでも、何をしても浮かぶのは洸ちゃんの姿ばかり。



「…、…」



好き

やっぱり、無理だよ。

洸ちゃん以外の人に恋なんて出来ない。

洸ちゃんのことしか、見えない。



好きに、なれない。



「っ……」



実感した途端、ぽろぽろとこぼれる涙。