どうして洸ちゃんが触れようとしたのかは、わからない。 だけどあの日、もしキスしていたら何か変わっていたのかな。 幼馴染以上の存在に、なれていたのかな。 「先生!三島先生ー!」 「ん?」 それから数日が経った、とある日の夜。 今日の授業を終え塾の建物内を歩いていると、元気良く呼ばれた名前。それに振り向くと、後ろからやってきたのは柳町くん。