怒ってる、よね。呆れてる。 少し考えれば分かることも分かれずに、考えなしで動いて、いつだって自分の気持ちばかり。 こんな子供、洸ちゃんが相手にしてくれるわけがない。 今まであしらわれてた理由が、やっと分かった。 「本当に、ごめん……」 「……茜」 「もう来ないから!!」 「は……?」 「洸ちゃんの迷惑にならないように……もう、ここには来ないから……」 俯いたまま、必死に涙を堪えて言う。