「ところで洸ちゃんは?」
「買い出し中。もうすぐ戻ってくると思うよ」
そう話していると聞こえたのは、カラン、とドアの開く音。
「いらっしゃいませ」
「ん……?あ!」
ハルさんが出迎えるお客さんへ何気なしに目を向けると、そこにいたのは先日洸ちゃんに言い寄っていたお姉さんたち。
ハルさんに案内され、彼女たちは窓際の席へと座る。
「あれー?今日洸くんは?」
「今買い出し中です」
「えー。折角会いに来たのに〜」
「……」
やっぱり洸ちゃん目当てなんだ……。
そうチラ、と見ていると偶然その中の一人と目があった。



