「何で?」 「何でも。いちいちああやって揉めて面倒になるから」 「だってあの人たち洸ちゃんの仕事邪魔してたじゃん!腕触ったし!」 「お前も邪魔だから。ずっと見られてて仕事しづらい」 「見てるだけならいいじゃんよー!」 夜道にも関わらずギャンギャンと騒ぐ私に、洸ちゃんはじろりとこちらを睨む。 「とにかく余計なことするな。店に来るなら大人しく静かにしてろ。出来ないならくるな」 「……!!」