その言われ方は悔しいけど、知ってるよ。
洸ちゃんは冷たくて愛想もないけど、嘘はつかないし陰口とかも言わない人。誠実な、人。
それを分かっているからこそ、
「……、」
私はそれ以上反論することをやめ、言葉を飲み込んで大人しくその場に留まった。
「……」
そんな私を見て、洸ちゃんはカウンターの中に回ると何やらカチャカチャと作り出す。
そして差し出されたのは、グラスに注がれた苺のノンアルコールカクテル。
お酒の呑めない私の為に洸ちゃんが作ってくれた、リンゴ酢と蜂蜜をサイダーで割り苺果肉を入れた特製ジュースだ。



