あれこれと余計なことは言えるのに、肝心なところで彼女に言えないことが、毎日毎日増えていく。
不器用だから、恥ずかしいから、言えないままの気持ち。
駅前の文具屋に行かずに、コンビニに行ったこと。
頑張る姿から目が離せないこと。
殴られた痛みより、格好つかない自分が悔しいこと。
その笑顔に、ケガなんてどうでもいいくらい安心すること。
すべて内緒のまま、言えない、言わない。
心にしまって、相変わらずまた余計なことを言い合いながら、甘いココアを注ごう。
その笑顔のために。
小さな小さな恋物語
進み出すのは、まだ先の話。
あいのうたに、のせて
end?



