「……近所のガキ」
「えぇ!?洸ちゃんまで!?」
「だよねー。あれ、子供がこんな時間に外出ていいの?お家の人心配するんじゃないのー?」
クスクスと笑いながらからかう女性たちに、つい反論しようと身構える。
ところが洸ちゃんはそんな私の肩を抱くと、その席から隠れた位置にあるカウンター席へと座らせた。
「洸ちゃんひどい!何であんな言い方するの!」
「あんな、も何も事実だろ。お前はうちの近所のガキ。それ以外にあるか?」
「嘘でも彼女って言ってくれてもいいじゃん!」
「俺は嘘はつかない」
「っ〜……」
メニュー