そしてやって来たコンビニ。その店内にあるのは、その姿。
「いらっしゃいま…あっ!大地!」
「……」
ワイシャツに黒いダブリエという店の制服に、上着を羽織っただけの俺の姿を即座に見つけて反応するのは、先日と同じ大きな瞳。
夏菜は自分がバイト中ということも忘れ、レジからこちらへと駆け寄る。
「何してるの?バイト中?」
「お前の親父にパシリにされてんだよ」
「またギリギリまで備品買わずにいたんでしょー」
夏菜は、このコンビニで週何日かバイトをしている。
聞けば高校に入学してからずっと続けているんだそうで、それも店長と『自分の小遣いは自分で稼ぐ』と約束したからだそう。



