河野大地、20歳。 大学に通いながらこの店でキッチン担当としてバイトをする毎日だ。 と言ってもあくまで、中心で料理を作る堂上さんや店長のサポート役にすぎず…二人の言うがままに使われる役。 もっとも下っ端の俺は、店の中でも雑用担当の使われ役だけれど。 「…はぁ…ランチタイム終わった…」 「今日も忙しかったねぇー…」 ランチタイムを終え、休憩に入った俺と和馬さんはスタッフルームにて二人ぐったりと椅子に座って机に伏せる。