「…ごめん、悠」 「…許さない」 「どうしたら、いい?」 「私に言ってないこと全部言って」 「え!」 「…早く」 「…え、えーと…」 抱きついたまま言う私に、和馬はうーんと照れ臭そうに笑う。 「指輪買おうって言ってくれた時、すごく嬉しかったよ」 「え?」 「だって普段、悠は欲しいものとかないしワガママも言わないし…そんな悠が指輪買おうって言うなんてさ。あぁこの子、俺のこと大好きで居てくれてるんだなって」 「……」