休憩時間にごはんも食べないで、手も顔も真っ黒にして草の中を探す、その大きな後ろ姿。 素直に言えばいいじゃん。 笑ったりしないよ、怒ったりしないよ ただその優しさが大好きだって思うよ 「っ…あった!!!」 「!」 その時響いた声に掲げられた手を見ると、草の間に落ちていたらしいリングがきらりと光っている。 「……」 それは、あの日と同じように輝いて