「なっちゃん?どうかしたのか?」 「私…和馬くんの彼女さんに謝らなきゃいけないことがあって」 「え?」 謝らなきゃいけないこと…? 首をかしげる私に、その子…夏菜ちゃんは勢いよく頭を下げた。 「ごめんなさい!!和馬くんの指輪なくしたの…私なんです!!」 え…? 「ん?おい、それどういうことだ?」 「和馬くん、あの指輪すごく大切にしてて…普段も掃除とか手が汚れる仕事する時は必ず指輪外してたんです」