「……」 そしてやってきたお店の中は、丁度人が引く時間帯らしく他にお客さんの姿はない。 「…ほら、これ飲んで落ち着け」 「ありがとう…あれ、今日和馬は?」 「今休憩中。あと一時間は出てこない」 カウンター席に座る私に、堂上さんはスタッフルームの方を視線で示しながら湯気のたつホットミルクを差し出した。 「…、」 一口飲めば、程よい甘さが口に広がる。 それに落ち着きを取り戻し、私は昨日の出来事を堂上さんへと説明した。