「あれ?でも和馬くん、指輪はなくしちゃったって言ってなかった?」 「けどさー、なくしたって言ってそのままにしてるってことは、別れてないとしても所詮その程度ってことでしょ」 所詮、その程度? 「普通新しいの買うとかするもんねー。ていうかそもそもなくさないか!」 「たまに仕事中外してるのとか見るし…やっぱそんなもんなんじゃない?」 あはは、と笑いながらその声は遠ざかっていく。 「……」