「あれ、悠?なーに怒ってんの?」

「別に。お客さんの相手はいいわけ?」

「うん。ちょっと悠のところで休憩ー」



そんな私の気持ちなど微塵も知らず、和馬は座る私を後ろからぎゅうと抱き締める。



「…どの女にもいい顔してるくせに」

「なになに、ヤキモチ?」

「妬いてなんかない」

「はいはい。そう言いながら顔が怒ってる悠がまた可愛いね〜」

「なっ!」

「心配しなくても本命は悠だけだよ」



そう言って、ちゅっと優しく頬にキスをした。