その日は、学校帰り道の出来事です

『ね、ねえなんか猫の声聞こえるよ』

「うん?何?ぁ〜聞こえるね」

『どこだろ捜してみようよ』

「いいけど、ただ探すのもつまんないからどっちが先に見つけるか競争ね』

『えぇ、そしたら僕が見つけても音葉が見つけたことにするからやだよ』

「競争するわよね」
ニッコリ
『は、はいします!』

「じゃ、レッツラGO!」

10分後

「みつからないじゃない!」
「もう、いいわ帰るわよ!」

『猫は?』

「知らない!奏舞君は帰るよね?」

『う、うん帰りましょう』
僕の態度にイラついたのか音葉は足元の石を蹴飛ばしてしまい誰かの家の植木鉢に当たり

カタンッ ンニャッ!

『「え?」』

そ〜と植木鉢をあげてみると
「あっ!居た!」

そこにはとても小さな猫が震えて居ました。

「ごめんね、怖かったね」

『音葉が謝った⁉』

「オイ、コラ!」

『すみません!すみません!』