「寒…」マフラをくちもとにあてた


1月のなかば…まだ雪がつもっていて
冷たい風がほほに刺さる 寒い日

また1日が始まる。

「おはよー寒いねーっ」私はいつもの笑顔で皆に手を降る

「想羅ーおはよーん」彼女は親友の美菜(みな)

「大波おはよ」彼は友達の優斗(ゆうと)

「うわぁ…数学忘れた…」ヤバイ また忘れ物した…

「またかよ」ケラケラ優斗が笑う

笑ってるひまないってのバカ
心で叫びながら ブルーに入る私…

私は大波想羅 高1

はぁーあ。
なんで忘れたかなぁ…

「想羅隣のクラスの子がおき勉してて数学貸してくれたよ!!」美菜が走って駆け寄ってきた

「まじで!!」よかったぁ!!さすが私の友!!



こんなありふれた毎日日常。
世界中の学生があじわっている。


「あ…図書室行かなくちゃ」借りてた本があるんだ忘れてた

クラスから少し離れて二階にある図書室。

「失礼します」少し頭を下げ入る

誰もいないじゃん…
少し待とうかなぁ

こんな本あるんだーへーっ

「きもちわる」

「え!?誰!?」ビックリして声のほうをみた

「ニヤニヤして君…大丈夫?」クスクス笑いながら私を見る

こ…この人…
学校で一番のヤンキーじゃんか!!
目をあわしたら死ぬ!!

「すいませんでした失礼します!!」一刻も早く逃げなくては

「待ってそれ俺借りたいんだけど。返してくれる図書室に」にこにこして私にそう言った

「え…この本ですか?」この本って星の本なんだけど…

「うん見たいんだけど」手をさしだす

「どうぞ…」変な人

「小さい頃から好きなんだよなぁ…星」ペラペラめくりながら楽しそうに見る

「私も好きなんですよ星」なんか嬉しいな 同じものを好きっていってくれる人

「星ってさキラキラすげー光ってて…見ててあきねーんだよね」まっすぐに見るその目…


「わかります!!」いい人じゃん

「あ…俺加藤流星よろしくなてか1年だろ後輩か」

「私は大波想羅です!!こんどいろいろ星の本持ってきましょうか?

「まじで!ちょー見てー!!」キラキラしてる先輩の瞳…

ちょっと…ドキドキする。

「はい!!明日持ってきますね」

「待ってるよそーちゃんじゃーな」

“そーちゃん”

なぜか…こどうがうるさいです…





こわれちゃったのかな…




私の心臓。