君の声で・・・






「そっか・・・」




そっかってなんですか?



どこまでクールなんですか。




そして、空は押していた自転車を止めた。



そこは公園ではなく思いっきり人の家の前です。




ここ、空の家じゃないよね。



表札を見た。



はい、全然違います。



あなた、迷惑ですよ、本当に。




そして、そのまま私に近づいてくる。



だーかーらー!



怖いから無言で近づいてくるのやめてってば!!



「何?」



「・・・寒いっていうから。」




そう言って腕を差し出してきた。