翼を広げて

そこで、フラフラしながらも家を目指して歩いていた美華に悪夢が襲った。

曲がり角を曲がった途端…

ドンッ!!

と、大きな車とぶつかった。

軽い美華は、数十m飛ばされた。

そして、体の中で何かが粉々になったような感覚を覚えた。

痛い。

痛いよ。

寒い。

暑い。

何が何だかわからなくなった。