翼を広げて

私は、しばらく固まったまま、足を見つめていた。


翼が、どうしたのかって聞いてきた。


……でも…声が出なかった…


翼は心配そうな顔をして、私を見つめた。


そして、翼は私の視線をたどって足を見つめた。


そこで、ハッとした表情を見せて、再び私を見つめた。


「…美華…お前、まさか…」