翼を広げて

「今、こちらに来れるようであれば、来て頂きたいのですが。」


「……行きます…」


「そうですか。ではお待ちしております。」


プーッ、プーッ、プーッ、プーッ…


しばらく動けずにいた。


だが、ことの重大さがわかり、何かにとりつかれたように走った。


「…ハァハァ…美華…ハァ美華…死ぬな…」


神にお願いした。