「あのー、すいません」



いきなり、となりに座っていた男の子に話しかけられた。




ベンチを立ったかと思ったら、

こちらに歩いてきて、そう話しかけられた。





何日も前から勝手にこの子のことを

想像していたからなのか。




まさにこの子のことを考えてたときに

唐突に話しかけられたその言葉に、




まるで、

頭の中にスッと入ってこられたような気がして、

顔が少し赤くなったのが分かった。