ベットからさっと起き上がると着なれない制服を身にまとった。
慌てて階段を降りて玄関めがけてダッシュする。
「葵?朝ごはんいらないの〜?」
「ごめん、いらないっ‼
行ってきまーす‼」
ままが気をつけてねと言ったが答えてる暇なんてなかった。
中学校に行く途中私が受験をしなければ行っていた中学の制服を着ている人達とすれちがった。何人かは私に気づき手を振ってくれた。
遠くに微かに中学校が見え始めた。今日から毎日この学校に通うのだ。ー中学校に近づくにつれて桜がたくさん見え始めた。もうすぐ学校というところで風が吹き桜が宙に散った。あまりに綺麗で思わず眺めたくなったがそんな時間はない。