「わーい!夏休みだー!」
あたしはベッドに寝転がりながら言った。
そのベッドは、龍のベッドだった。
「あのさ、沙羅。あんまり、無防備だと、襲っちゃうよ?」
「へ⁈⁈なっ、なにいってるの。龍は襲わないよ!」
ドサ。
龍はあたしの上に馬乗りになった。
「え?ちょ、龍?」
「俺だって、男だ。好きな女が自分のベッドにいるってことは、そういう気なのかって、勘違いしちまう」
りゅ、う?
「もしかして、龍。その、えっと、我慢、してたの?」
あたしは恐る恐る聞いた。
「あぁ。でも、沙羅が嫌なことはしない。だから、そんときがくるまで、俺は待ってる」
「りゅう…」