天然鈍感美少女と甘々裏表王子

「さ、桜井君…?あ、あんまり遠くに行くと道が…「ちょっと黙っててくれません?」


それだけ言うと桜井君はまた歩き出した。


「…ここなら誰も来ないか」


「桜井君…っ手、痛い…っ」


「あっ…す、すみません!」


慌てたように手を離すと、あたしはいつもの桜井君だ…と内心ホッとした。


「それで石原さん。その目、どうしたんですか?山下くんにやられたんですよね?」


「あ、これは、違うよ?あたしが勝手に泣いちゃっただけで…誰のせいでも…「嘘つかなくていいんですよ?」