天然鈍感美少女と甘々裏表王子

「助けてくれて、ありがとう…ね…」


「…いや、助けたのは矢田部と先生だろ…俺はガキみたいに言い合うことぐらいしかできてなかったし…」


それと…と俺は言葉を続けた。


「沙羅の言葉、すげぇ嬉しかった。何か、ついでみたいになっちまうけど、この間は無視なんかしたりしてほんとにごめん」


「あたしこそ…指輪とか、あ、れ…?」


「ん?」


「指輪…あの後、指輪どうしたんだっけ…っ龍、持ってる…⁉︎」