「うぅ…絶対…?」
「あぁ。もしダメなら、沙羅が言った通り駆け落ちでもするか」
「え!ほんとに⁉︎」
そこまで、あたしと結婚したいって思ってくれてるの…?
「うん、ほんと」
「へへへ///龍、大好き〜///」
あたしは龍の前に行き、ギューっと抱きしめた。
「っ!ここ、もう寮の前だから…っ」
ふふふ。照れてる〜!
「あ、沙羅」
「どうしたの?」
龍は何やらポケットを探りだした。
「何か探し物?」
「…沙羅、手出して」
手?
あたしは首を傾げながら両手を出した。
「…話の流れで分かんねぇかな…。左手」