風呂から出て俺は沙羅をお姫様抱っこし、自分の部屋へと連れて行った。
「すぐにお姫様抱っこ終わるから、大人しくしてて」
ベッドの前まで行くと、丁寧に沙羅を降ろした。
もちろん仰向けで。
「龍?もしかして今から…」
「そのもしかしてだけど?」
「っあ、明日学校だよ…?」
「知ってるよ」
「きょ今日はやめよっか?」
「やだ。って言うかもう黙って」
これ以上の反論を防ごうと、沙羅の唇を塞いだ。
「大丈夫。ちゃーんと寝かしてあげるから」
そして、学校登校日前日の夜は幕を閉じた。