天然鈍感美少女と甘々裏表王子

「沙羅ちゃんモテモテだね〜」
「え?」
まぁ沙羅は可愛いからな。
それに性格が…
「わっ…」
「…何でなにもねぇとこで転けんのかな……」
こんなドジで天然だからな…
「あ、ごめん…っ」
『間も無く、借り物競走が開始致します。選手の方は、入場門にお並び下さい』
「あ、あたし行ってくるね!」
「「気をつけろよ」」
ムッ…。
「う、うん……」
何で仁と被るんだよ…
「じゃあ俺行くから」
俺がそう言うと付いてきた仁。
「何で付いてくんだよ」
「同じクラスなんだから仕方ないだろう」
「違うところから行けばいいじゃねぇか」
「遠回りする必要がない」
「ある。俺の後ろに来るな」
「……」
「……」