「ゴールしたら好きな人にキスしてもらえる!って思うと速く走れるよ!」
え?聡君⁉︎
「聡!お前何変なこと…「ほんとに?」
ほんとに、それで速く走れるの?
「うん!それでも速く走れなかったら、好きな人が何でも聞いてくれるっ!と思いながら走ってみな。な?いいだろ?龍!」
同意を求めるかのように龍に聞いた。
「……あぁ」
「よし!じゃあ早速今日の放課後な♪」
何で聡君が一番楽しんでるんだろう…
そしてそんなこんなであたしは見事速く走れるようになりました。

「沙羅ちゃん!すごい速かったね!」
「運動出来ないんじゃなかったの?」
和恵!舞!
「聡君に速く走れるコツ教えてもらったの!」
「聡君が?あぁ、足速そうだもんね」
和恵が納得したように頷いた。
「明日体育祭、頑張りましょうね」
「「うん!」」