昼休み
「美玲!」
『キャーッ』
『大也さんよ〜』
「どうしたの?」
「話があるんだけど…
ちょっといい?」
「はい」
そう言って、
連れてこられたのは、
音楽室。
「俺さ」
「うん」
「美玲が好きなんだ」
「え……」
「ずっと前から」
「…冗談ですよね?」
「冗談じゃないよ、本気」
「…ふざけないで」
「え?」
「ふざけないで!
私、大也が昔したこと全部聞いたんだから!」
「…?」
「嶋崎日向って、知ってる?」
「…」
「最低…自分がしたことも、相手の子の名前も忘れたなんて…」
「美玲」
「私に告白する前に、
日向に謝ってよ!
どんだけ日向が苦しんでると思って…
いい人だと思ってたのに…」

