「俺…一生大切にするから、美玲のこと」

「うん」


「俺さ、卒業後は、プロ野球に行こうと思ってる。

んで、もういくつかの球団からは、

「指名したいんだけど、どう?」的なこと言われてて…。

ま、当日のドラフト会議までどうなるかわかんねーけど、

いずれ、大学には行かないで、プロ野球に進みたいって、考えてる」

「うん」

「で、いずれは、アメリカで、力を試したい」

「アメリカって…、
もしかして、メジャー…?」


「そう。

だから、いっぱいこれからも心配かけると思うし、

不安にさせることもたくさんあると思う。」

「…。」

「でも、どんなに辛くても、苦しくても、美玲が側にいたら、乗り越えていける気がする。

それと、

俺を、もっと頼っていーよ」

「え?」

「甘えていーから。

俺が、美玲を支えるから。


それに、

まだ婚約の段階だし」

「うん」

「もう少し、お互いのこと知って、

俺がプロに入って、

美玲が高校卒業したら、正式に籍入れよ」

「うん…うん…」

「美玲?」

ぎゅっ

「…どうした?」

「…大好きだよ、龍」

「!?」

そんなこと言うのは、

反則だろ…

今までいろいろ我慢してきたから、

やべーわ。

「美玲…」

「ん?」

「ちなみにさ、子供って、ほしいとか思う?」

「もちろん!

野球チームが作れるくらいたくさんほしい!」

ガシッ

その言葉を聞いた瞬間、

俺の理性は崩壊して、

美玲の腕を引っ張って、俺の家に連れていった。



その後のことは、

…まぁ、ご想像にお任せします。(笑)