学園アイドルRTD

「俺は、またここに来れて、嬉しい。

お前らもだろ?」

『はい!』

「で、正直俺も緊張してる。

采配を誤ったらどうしよう、

俺のせいで勝たせてあげられなかったら、どうしよう…って」

『…。』

「でもさ、ここに来れることって、奇跡に近いって、知ってるだろ?

だからさ、

楽しさを、思いっきり出してプレーしたらどうかな?」

『??』

「要するに、普段の練習と同じにしろってこと」

『!?』

「無理かもしれない。

でも、

明日からそれを実践してみないか?

きっと笑顔が増えて、

見てる人もスッキリするし、自然と自分達のペースに持っていけると思うんだ。
だから、

とりあえず明日、

試してみよう!」

『はい!』

「じゃあ、

この緊張の中、どうやったら楽しい気分になれると思う?

ちょっと、考えを聞かせてくれ。

じゃあ、龍太郎」

「は、はい!」

「どうしたらいーと思う?」

「…何かを見たり、考えたりする…?」

「うーん…考え自体は間違ってないな。

その何かってなんだ?

そこがわかれば、正解だと思う」

「…。」

「じゃあ、

陽平!」

「うす。

何か幸せなことすか?」

「正解!

うん、幸せなことを考えて、

うちの部はそういう制限をしてないから、

彼女がいたりするやつもいるだろ?

そういう人に会うのは難しいから、

声を聞くとかさ。

とにかく、自分に都合がいいことをすればいいんだ。
イメトレと同じだと思ってくれてかまわないからさ」
『…』

「明日、とりあえず試そう!以上、解散!」

「あっした!」

『っした!』

「早く寝ろよー」

「美玲」

私は、

龍と少しだけ話すことになって、

自販の光が薄くはいるホールで、

話した。



龍も、話によるとだいぶ緊張していたみたいだったから、

できるだけ寄り添って、

笑顔を心がけて話した。


明日は、準々決勝