学園アイドルRTD

「…うん」

「そっか、なら大丈夫だ」
「え?」

「俺さ、美玲のとこに来る前に、龍のとこで、同じ質問したんだ」

「うん」

「もちろん同じ答えが即答で返ってきたよ」

「…」

「あいつさ、自分のことを大事な人にめったに隠さないんだ」

「え?」

「体調が悪い以外は、隠さないんだ。

だから、
家族のことも聞いたろ?

兄貴とか、

父さんがいないとか」

「うん」

「俺、龍の元カノの名前、全部知ってるんだ」

「元カノ…」

「つっても、今まで2人しかいないんだけどさ、

その中に杏実さんはいない。」

「え、でも」

「うーん…。

14年間くらい一緒にいるけど、あいつ、隠し事したことほとんどない。

だから、

もしかしたら杏実さんの嘘かもな。

でも、

もしかしたら龍が隠し事してるのかも…

それはわからない。」

「うん…」

「1回でも龍からメール途切れたことあった?」

「え」

「同じ内容のメールがきたことあった?」

「…。」

「ないんじゃないか?

あいつさ、美玲は知らないと思うけど、

メール打つのに、30分以上かけるんだ、美玲のだけ。

んでも、毎日続けてて、すっげー楽しそうに打ってんだ」

「…」

「もう1回…龍のこと信じてみてもいいと思うけどな、俺」

「…。」