俺は、部活終わりに美玲と一緒に帰りながら話そうと、
美玲を待った。
思い返してみれば、俺はデートをしたことがない。
そりゃ、
いいよってくる女の子はたくさんいる。
でも、どうしても恋愛に興味が持てなかったんだ。
バスケが好きで、
今まで俺の頭の中は、常にバスケのことでいっぱいだった。
デートの時も、
今は待ち合わせじゃないけど、こうやって彼女を待ったりするんだよな…。
もしかしたら、デートって、本当に好きな人とだったら、
楽しいのかも…。
俺、人待つの嫌いじゃないみたいだし。
そんなことを考えているうちに、グランドのナイターが消え、
美玲がこっちに歩いてきていた。
「美玲!」
美玲は俺を見て、びっくりしていた。
「どうしたの?」
「ちょっと話があってさ」
「私に?」
「うん。
だからさ、一緒に帰ってもい?」
「う、うん。
でも、琢磨の家私の家の方向?」
「うーん…
ま、大丈夫っしょ」
「あ、そうなんだ」
「行こうか」
「うん」

