学園アイドルRTD

『よっしゃー!』

逆転!

さすがキャプテンという感じの打球だった。



ダイヤモンドを回った大也は、

私に笑顔を向けた。


次のバッターは、

龍太郎。

「あいつさ、今日顔色悪いよな」

「うん…具合悪いみたい。」

「大丈夫なのかよ」

「…大丈夫だよ。龍太郎なら」

「え…?」

なぜかそう思わずにはいられなかった。


快音が響いたのは、

私がそう言った直後だった。