学園アイドルRTD

でも、

少しでも長く一緒に野球してたいから、

死ぬ気でやろうと思う。



「ど?うちのエース」

相手のキャッチャーが話しかけてきた。

「最近調子いいんだよな」
そんなこと、

俺には関係ない。


と、その時―

♪〜

俺の好きな曲がスタンドから流れてきた。

美玲がお願いしてくれたんだな…。


だって、
この曲が好きってことを知っているのは、

美玲だけだから。

「真面目にリードしたら?
俺、デカイの打つかもよっ」

カッキーンッ

俺のバットの真芯でとらえられたボールは、

快音を残して、

スタンドに消えていった。