学園アイドルRTD

ガー

「母さん、なんだって?」
「え?」

「話し込んでたからさ」

「大したことじゃないよ。
龍太郎のこと、いろいろ聞いたの」

「そっか。」

「うん」

「でも、母さんも気に入ったみたいだから、良かった」

「うん。」

「美玲」

龍太郎は、

私の名前を呼ぶと、顔が近づいてきた。

「大好きだよ」

「うん…」

そして、

唇が重なった。

柔らかく、

どこまでも優しくて、

温かくて…。

幸せだと感じた。

「次も勝つからな」

「うん」

その日は、

そう言葉を交わして、お互いの部屋に戻った。