学園アイドルRTD

「へぇ…あの龍太郎がね〜…」

「な、なんだよ。

いいだろ別に!俺がどこで告白しようと、

俺の勝手だっての」

「ごめんごめん…」

「龍、

惚れた女は、責任持って最後まで好きでいろよ?」

「わーってるよ」

「でも、

変わったわね、龍」

「あん?」

「入学したばっかの頃は、
野球をしながら、いろんな女の子に手、出してたのにね」

「そうなんですか!?」

「えぇ。

私も最近、やっと仕事落ち着いて、

龍たちと一緒にいられるようになったんだけどね」

「はい」

「本当に変わったって思う。

制服着る回数もなぜか増えたし、

ネクタイもちゃんとするし、

女遊びもしなくなったし…。

彼女のおかげかしら?」

「なに2人して赤くなってんだよ。

かわいー」

「う、うるせっ」

「あはは…」

「あ!」

『何!?』

「こいつ、彼女じゃなくて、ちゃんと名前あるから」
『??』

「神崎美玲…っていう、

かわいい名前あるから…」
「自分で言っといて、
自分で照れてるし」

「しょーがねーだろ、恥ずいんだから…」

かわいい…

龍太郎は、顔を真っ赤にしながら、

必死に会話を交わしていた。