キーンコーンカーンコーン 放課後をつげるチャイムが鳴って、 3Aに行こうと、 圭君に声をかけて、移動を始めた。 『…。』 もちろん、 仲がいいわけじゃないから、会話はない。 さすがに気まずくなって、 会話をしようと圭君の方を見ると… 「!?」 今更ながらに驚いた。 龍太郎に、 あまりに似ていたから…。 兄弟だから、当たり前かもしれないけど、 まるで龍太郎と歩いてるかのように思った。