まだ、授業中だったから、時間潰しのために、図書室に寄った。
ガラガラ
ドンッ
「きゃっ」
「…。」
「いっ、たぁ…」
「ご、ごめん!大丈夫!?」
「は、はい…」
「まじごめん、別の人と勘違いしてた」
「あの…」
「ん?」
「上、どいてもらいたいんですけど…」
「あぁ、ごめんごめん。
あれ、顔赤いよ?大丈夫?もしかして、どっか怪我した!?」
近い近い近い近い!
「近い、です…」
「あはは…もしかして、男に免疫ない?」
「…。」
「かーわいっ」
もう、最悪。
初めて会った人に、こんな顔見られるとか、
あり得ない!
「なんか暗いね。カーテン開けようか」
シャーッ
「…っ」
まばゆい光が図書室に差し込んだ。