そこからは、
現在の龍太郎に繋がる話が始まった。
「そんで、『一緒に頑張ろう』って、言ってくれたんだ。
俺は、その言葉に救われて、頑張ったから、ここに今の俺がいる。」
「…。」
「その父さんさ、
俺がやっと左でしっかり投げられるようになった、
中2の秋らへんに、
重い病気にかかって死んだけど、俺のなかで、
父さんって、
凄く大きい存在なんだ」
「…。」
なんだろ…
龍太郎って、凄くいい人なんだね。
いろんなことを経験してるからこそ、
こんなに優しくなれたんだね。
「だからさ…」
「え?」
「野球、嫌いになるなよ!」
話の繋がりからすれば、
今のこの発言はおかしいのかもしれない。
でも、
彼の見せたとびっきりの笑顔は、
温かくて、
しーんとしていた空気を、
一気に明るくした。
どれだけ野球が好きなんだろ…。
私がそう思わずにはいられないくらい、
龍太郎の目は輝いてて、
まさに“野球バカ”
そのものだと思った。
現在の龍太郎に繋がる話が始まった。
「そんで、『一緒に頑張ろう』って、言ってくれたんだ。
俺は、その言葉に救われて、頑張ったから、ここに今の俺がいる。」
「…。」
「その父さんさ、
俺がやっと左でしっかり投げられるようになった、
中2の秋らへんに、
重い病気にかかって死んだけど、俺のなかで、
父さんって、
凄く大きい存在なんだ」
「…。」
なんだろ…
龍太郎って、凄くいい人なんだね。
いろんなことを経験してるからこそ、
こんなに優しくなれたんだね。
「だからさ…」
「え?」
「野球、嫌いになるなよ!」
話の繋がりからすれば、
今のこの発言はおかしいのかもしれない。
でも、
彼の見せたとびっきりの笑顔は、
温かくて、
しーんとしていた空気を、
一気に明るくした。
どれだけ野球が好きなんだろ…。
私がそう思わずにはいられないくらい、
龍太郎の目は輝いてて、
まさに“野球バカ”
そのものだと思った。

