「あっそういえば
ナツルって最近学校来ないよね
またなんか仕事入れたの?」
ビクッと肩が強張るのがわかった
アラタは何かと鋭い
すぐ見破られてしまう
『だからその名前で呼ぶなって』
私は見破られたるのが怖くて
話をそらした
でもそらしたところで
何かない限り聞き返してくるのは
目に見えている
「あっごめん・・・」
アラタはシュンとした
聞き返してこないってことは
何かあったのか・・
でも今は聞かない方が
いい気がした
私はアラタのこの顔に弱い
軽い涙目で私を見つめる
正直やめてほしい
私はついつい甘くなってしまう
『わ、わかればいいよ』
私が気まずそうにいうと
アラタは下を向きながら頷いた
その時アラタがどんな表情をしたのか
私にはわからなかった
