「そうだな
簡単に言えば私が言ったことを
やってくれればいい。
たまに娘の迎えを頼むがな」
『わかりました
では今日はもう遅いので失礼します
何かありましたら連絡を』
「あぁ」
男は一礼をし部屋をあとにした
ガタン
それから数日
男は初めてというわりには
手際よく仕事を淡々に終わらせた
今まで優秀の秘書を側に置いていたが
この男は飛び抜けて優秀だ
まして笑顔なんか作り物しか
見せない
「お前大学は?」
社長は疑問に思ったのか
聞いた
『ドイツの大学です』
そうためらいもなく言う
「歳は?」
『資料に書いてある通りです』
男は無表情で言った
ポーカーフェイスだろうか
社長は唖然とした
すると誰かの携帯電話が鳴った
