「なんの考えもなしに、 太一の家に行ったこと。 壱佳のキモチも考えないで、 本当にごめんなさい。」 深々と頭を下げるあたしに、 壱佳は優しく声をかける。 「気にしてないよ。 うち、太一のコト、 吹っ切れたの。」 「え…?」 頭を上げて聞き返す。 「うちね、 そらと、付き合うことにした。」