「壱佳…!!」 教室から出て行く壱佳を 追いかけようとしたあたしを、 誰かが腕をつかんで止めた。 「何すんのよ!!」 「お前、その様子じゃあ 太一のお袋に会ったんだろ。」 栗色の髪の男がまた あたしの邪魔をした。 「…だったら、なに?」